ゲーム概要
ゲームのあらすじ
疫病と戦争で荒廃したフランス、その中のある村がプレイグテイルイノセンスの舞台。
平和に暮らしていた貴族出身の主人公アミシアの家に、突然謎の集団が襲撃してきます。
集団の目的は病が原因で家の中で隔離されていた弟のユーゴ。
何故弟が狙われているのか分からず、母が言い残した「助けになってくれる」という人物の元へと弟を守りながら逃避行を始めることになるのでした。
ジャンル | アクションアドベンチャー |
対応機種 | PC・PlayStation4/5・Xbox One |
開発元 | Asobo Studio |
発売日 | 2019年11月28日 (日本でのリリース日) |
プレイ人数 | 1人 |
クリア時間 | 約10~15時間 |
CERO | Z(18才以上対象) |
難易度設定 | なし |
評価
- ストーリー:4.0
ゲームのボリューム自体多くはないので、深いストーリーがあるわけではないのですが、先の読めない展開のおかげで最後まで楽しむことができました。 - キャラクターの魅力度:4.0
プレイグテイルイノセンスは、姉が弟を守りながら逃げるゲームです。
その弟がたまに鬱陶しく感じる場面もあるのですが、ゲーム内での唯一の癒しとなるんですよね。
それぞれの登場人物の背景や葛藤、人間らしさが描かれた作品だったと思います。 - 戦闘の楽しさ:4.0
10代の女の子が主人公ですので、攻撃手段は剣や槍などではありません、『石』です。
さらに物語の後半になると【衝撃的な攻撃手段】が用意されていて、新鮮な気持ちで楽しむことができました。 - 音楽・BGMの良さ:3.0
プレイグテイルイノセンスの世界観を表現する暗鬱な曲調でしたが、これといって印象に残るBGMはありませんでした。普通です笑 - ボリューム:2.0
クリアするまで大体10時間ぐらいでした。
私はフリープレイで無料でプレイできたので全然文句ないどころか、むしろ「無料で有難うございます!!!!!!」な気持ちなのですが、定価が「4,899円」ということを考えると少し高いような気がします。
このボリュームであれば「2,980円」なら確実に買うべき良ゲーだと断言できます。 - マンネリ感がない:4.0
その場をどうやって切り抜けるか考えるパズル的要素と、後半になるにつれて多くなるアクション要素があり、マンネリを感じることはありませんでした。 - またやりたいと思えたか:2.0
1周して割とお腹いっぱいですね笑
ストーリーを知ったうえで、もう一周…という気には今のところなっていません笑 - クリア後のやりこみ要素:3.0
アイテムの収集要素はありますがクリア後から解放されるコンテンツはありません。
やはりボリュームが惜しいですね。
ゲームの良かったところ
周りにあるものを利用して、上手くその場を切り抜けるパズルゲー的な要素が楽しい
基本的にプレイグテイルイノセンスは『ステルスゲー』です。敵に見つかって1度でも攻撃を受ければアウトです。
そのため、周囲にあるものを使って敵の気をそらし、その間に切り抜けるというのがこのゲームの基本スタイルです。
ステルスゲーが苦手な人やゲームの初心者さんでも分かりやすいように、周囲に分かりやすく活用できるものが配置されており、「この場面ではこれを活用すればいけるよ」とゲーム側からの意図がヒシヒシと伝わってくるようにきちんと設計されています。
そのため、その意図を理解できたときに、「あ、なるほどな」とスッキリした感覚が味わえて、その通りに切り抜けられた時の快感がとても心地の良いものでした。
残酷な姿と化した絶望的な世界の描写が良い
プレイグテイルイノセンスは対象年齢が「18才以上」のゲームですので、ゲーム内の描写が容赦ありません。
グロテスクなものは苦手!という方にはオススメできませんが、下半身が食いちぎられた死体や死体の山を見るのに抵抗の無い方は今すぐプレイすべきでしょう。
そんな残酷な世界を10代の女の子が弟を守り、葛藤を抱えながら突き進んでいく姿は、本当に心に来るものがあります。
フォトモードも備わっており、どの場面を撮ってもかなり芸術的な写真が撮れるので、ゲーム内の写真撮影が好きな人にはたまらない作品だと思います。
気づけば病みつきになってプレイしていた
ゲームのボリューム上、ゲームを始めた時からトントン展開が進んでいきますので、やめるタイミングなくどんどんゲームしてしまっている自分がいました。
そしてストーリーを進めていくにつれて、新たな錬金術を覚えたり、敵から逃げる手段が広がっていきます。
ここはどうやって切り抜けようか考えて、実践して、万が一うまくいかず死んでしまっても、デスペナルティはありませんので何度でも挑戦できます。
気になるストーリー展開と、自分のやり方次第で切り抜けるパズル的な要素が合わさって、ゲームを初めて3日目ぐらいでクリアまでしてしまいました笑
PS5版ならではの振動で『スリル満点』のゲーム体験ができた
ざっくり言うとプレイグテイルイノセンスは、家を襲撃してきた謎の集団と、想像を超えるネズミの大群から逃げるゲームなのですが、そのネズミたちが地面からいきなり湧き出るように現れ、襲い掛かってくるときの地響きのような振動や、唯一の攻撃手段である「スリング」使う時の感触、地面を踏みしめる抵抗感など、PS5ならではの機能が活かされていました。
ただでさえスリル満点のストーリーなのにPS5でのゲーム体験が加わり、より一層没入感を高めてくれました。
ここはいまいちだった
弾の切り替えが忙しく、間に合わずに殺されまくってイライラすることがあった
後半に行くにつれて敵の数が多くなり、その分アクション操作が多くなるのですが、素早く操作しないと間に合わないという場面が何度もでてきます。
そのときにエイムはわりと自動で合わせてくれたりするのですが、それがうまく行かず(私のスキルの問題かもしれません)度々やり直してしまう時がありました。
前半はゲーム側の意図に沿ってプレイする分には全然困る場面はなかったのですが、後半に行くにつれてアクション任せな部分が増えてしまったので、もう少しパズル要素や切り抜ける方法のバラエティを増やしてほしかったです。
ボリュームが物足りない
おそらくトロコンまでしたとしてもプレイ時間は20時間超えないかなと思います。
難易度の選択もありませんので、やりこみ要素がアイテム収集ぐらい。。。なんですよね。
フリープレイで出来たので全くもって文句はないんですけど笑、このゲームを定価で買おうとは思いません。3,000円以下だとしたらオススメです。
ステルスゲーが苦手でも楽しめる?
プレイグテイルイノセンスでは敵に捕まればゲームオーバーですが、逃げ切ることができればセーフです。
そこまで敵は賢くありません。こちらを見失ってから時間が経つと全く問題なかったことにしてくれます笑
ステルスゲーでよくあるように、石やツボを使って敵の気をそらし、その隙に進むというのが基本スタイルなんですが、ステルスの部分で「ここ難しい!!」と感じた部分はありませんでした。
むしろ難しいのは後半の敵を攻撃していくアクション部分ですね。
逆にステルスゲーやったことないけど始めてみようかなと思われている方は、ゲームのボリューム自体少なめですし、お値段も落ちていることですので笑、このゲームをステルスゲーの「入門」としていいんじゃないかなと思います。
このゲームに向いてる人
- ラストオブアスのようなゲーム体験がしたい人
- ステルスゲーが好きな人/挑戦してみたい人
- グロテスクな表現や残酷な世界の描写を欲している人
- 心が揺さぶられるゲームを求めている人
さいごに
難易度の選択が無いので、ゲーム初心者の人だと不安に思われるかもしれませんが、ゲーム側が各場面を切り抜けられるように物資をきちんと配置してくれていますし、パズル要素も頭を悩ませるほど難解なものではありません。
だからこそサクサクテンポよく進みましたし、ストーリーもどんどん展開していくので、他のゲームをお休みしてプレイグテイルイノセンスに没頭してしまいましたね。
そして長い時間プレイしたわけではないのに、終わってからの余韻が凄かったです。
悩まれているなら是非プレイしてほしい作品です。