ゲーム概要
あらすじ
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休日のダイビング旅行へと繰り出した5人の若者達。海に沈んだ、第2次世界大戦中の戦闘機が見れる、絶好のダイビングスポットで楽しい休暇を過ごしていた。しかし、とある嵐の日を境に、彼らの旅行は突如として不吉なものへと変わる。
ジャンル | ホラー・アドベンチャー |
対応機種 | PlayStation 4、 Xbox One、 Steam |
プレイ人数 | 1人(オンライン時:最大2人) オフラインコープモード:1つのコントローラーを渡しながら最大5人でプレイ可能 |
発売日 | PS4:2019年12月5日(木) Xbox One / STEAM:2019年8月30日(金 |
CERO | D(17才以上対象) |
プレイ時間 | 約4〜5時間(1周) |
難易度設定 | なし ただしQTEの時間切れをOFFにするオプション設定があります |
総評
- ストーリー:3.0
:ストーリー自体は、全てがわかると「あーそうだったのか!」となりますが、プレイ中はそこまで引き込まれる要素はありませんでした。特に物語の最初の方はテンポが良くないと思いました。 - キャラクターの魅力度:2.0
:いきなり複数のキャラクターが登場するのですが、海外B級映画に出てくるよくある男女という感じでそこまで魅力を感じません。 - 音楽・BGMの良さ:4.0
:その時々のホラーの演出のクオリティは高かったです。 - ボリューム:3.0
:ロープライスのゲームなのでプレイ時間4〜5時間で、且つ周回プレイを前提に作られていることを考えると納得のいくボリュームだと思います。 - またやりたいと思えたか:3.0
:この手のゲームは周回プレイ前提のはずですが、ストーリーのスキップ機能や手動セーブなどの機能が無いので不親切です。それでも1周を終えた後、あの時こうしておけばよかったという自分なりの正解が見つかってくるので、2周2周目はやってしまいますね。 - クリア後のやりこみ要素:3.0
:全てのエンディングを見たり、マルチプレイでシングルプレイとは別の選択肢を見たり、収集物をコンプリートするなど、やり込み要素は多々あります。
良かったところ
ストーリーが進むにつれて自分が選択してきた内容が繋がっていく。その感覚が楽しい
1周目は自分の直感で結末がどうなるかなんて全くわからないまま選択していきますが、物語が進むにつれて、「あ、あの時の選択肢はこれが起こる伏線だったのか」と分かってきます。
その感覚を味わいながら2周目、3周目と繰り返すうちにストーリーの全貌が輪郭を帯びてきます。
その徐々に明らかになっていく感覚を味わい、いかに自分が操作するキャラクターを生存させるかということ。このゲームの一番の楽しさはこれだと思います。
グラフィックが秀逸。巧みなカメラワークとBGMでホラーを演出してくる
演出については文句なしのクオリティです。おかげでホラーの迫力満点です。
かなりリアルな描写なので、まるで映画を見ているような気分になります。
良い感じにカメラの視点が切り替わるので、「うわ、絶対なにかある…進みたくないなぁ」と思わせてきます。
B級ホラー映画を自分が動かしているという感覚が心地よい
登場するキャラクターの行動やセリフを選択していくのですが、自分の選択によってはその操作するキャラクターが死亡したり、いなくなってしまったりします。
そんなことって、実際の映画ではありえませんよね。
何が起こっても無慈悲にもしっかりと紡がれていくストーリーと一緒に進んでいく、という感覚がこのゲームならはの楽しさだと思います。
イマイチだったところ
周回プレイをするには不親切
複数のエンディングが用意されているゲームなのであれば、周回プレイをストレスなくできるように配慮されていて欲しいものです。
しかし、このゲームでは1度クリアしていてもストーリーのスキップができません。
また、選択肢を選び終わった後や、QTEのボタンを押した後に速攻オートセーブとなるので、やり直しができないようになっています。
一度間違えた瞬間に「速攻」でやり直したのに間に合わないほどシビアなオートセーブでした笑
QTEのボタンは一つミスするだけでもストーリーの分岐に大きな影響をもたらしてしまうので、もうちょっとプレイヤーに優しくしてくれてもいいのになぁと思いました。
いきなりやってくるQTE。ミスしてもやり直し不可という過酷さ
しばらくムービー見てるだけかなーと思いきや、QTEは容赦ないタイミングで現れます笑
決してそこまで難しいというわけではありませんが、思わぬタイミングで来た時に慌ててミスしてしまうということがありました。
オプション設定からQTEの時間制限をなしにすることは可能なので、周回プレイする人はこの設定を有効にすることをオススメします。
吹き替えがなく、字幕が小さい
このゲームの別の作品である『Until Dawn -惨劇の山荘-』では日本語吹き替えだったのに対し、このゲームでは字幕対応です。
字幕サイズが小さめなので、普段ゲームをリビングなどで離れた距離でやっている場合はしんどいと思います。
また、QTEアクションのコマンドに必死になっている時に字幕を見る余裕がないので、その辺りもちょっと残念でした。
移動スピードが遅くストレス
Lボタンを押しながら速く移動できることもできるっちゃできるんですが、Lボタンを押さなかった時とのスピード差がわずかしかありません。
このゲームではエリア内に物語のキーとなる「絵画」や「秘密」などがのアイテムが散りばめられていて、それを収集することも楽しさの一つなのですが、移動が遅いので探索のやる気が削がれます。
ジャイロ機能を使った操作など、多様性が欲しかった
決してアクションゲームではないのでそこまでの操作を求めているわけではないですが、QTEアクションの内容が単調だと思いました。
『Until Dawn -惨劇の山荘-』の時はコントローラーの傾き加減でステルスしたり、動かさないようにしたりという操作があったので緊張感を楽しめたのですが、マン・オブ・メダンではバリエーションがなく少し残念でした。
マルチプレイについて
マン・オブ・メダンには2つのマルチプレイヤーモードがあります。
- オンラインマルチプレイヤーモード
オンラインでつながったフレンドと一緒にストーリーを進めることができる。
シーンに応じて、操作するキャラクターを自動で割り当てられ、お互いがそれぞれ異なる視点、選択肢を同じ時間軸で同時進行で進めていく。
シングルプレイ時には見ることができなかったシーン、選択肢を見ることができる。 - オフラインコープモード
オフライン環境で1つのコントローラーを渡しながら、最大5人のプレイヤー同士でストーリーを楽しめるモード。それぞれのプレイヤーに対して、キャラクターを割り当てストーリーを進める。友達同士でホラー映画鑑賞をする雰囲気でゲームをプレイすることができる
マルチプレイモードがあるので、一人では怖くてできないという方でもオンラインもしくはオフライン環境で一緒にストーリーを追っていくことができます。
友人や彼氏彼女とまるで映画鑑賞するかのように楽しめますし、マン・オブ・メダンは大体4~5時間ぐらいあればクリアできてしまうプレイ時間です。
夏の夜にでも誰かを誘って一緒にプレイすれば間違いなく楽しめると思います。
さいごに
フリープレイで配信されていたのと、前作の『Until Dawn -惨劇の山荘-』が個人的に好きだったのでプレイしましたが、正直に言うと『Until Dawn -惨劇の山荘-』を超えられなかったなという感想です。
しかし、この作品ではマルチプレイがあるというのが大きな特徴だと思います。
このゲームは割と「びっくり」させる系のホラーなので、誰かとやれば一緒に悲鳴を上げて楽しめると思いますよ!