PS4のときメインで愛用していたのは「Razer Thresher 7.1」なのですが、PS5では「光デジタル出力端子」がついていません。
(※Razer Thresher 7.1は光デジタル出力によって7.1サラウンドサウンド、つまり3Dの音が聞こえる仕組みです)
デジタルオーディオ分離機を利用するのも策ですが、手軽に、尚且つPS5用に調整された3Dの世界を楽しむためには、やっぱり純正一択かなと思い、PULSE3Dを購入しました。
「Razer Thresher 7.1」のときと比較して、音質や使い心地について私の意見をまとめました。
音質について
ゲームの音質について
ゲームの音質について:[star4] 4.0
ゲーム音質については、さすがのsony製ですね、高音域、低音域のどちらに偏りすぎているわけでもなく、ちょうど良い調整になっています。
ただ、音の明瞭性・解像度についてはあまり高くなく、「Razer Thresher 7.1」の方が確実に音の品質は高いです(お値段その分高いので笑)
シングルプレイのゲーム、例えばスパイダーマンやアストロプレイルーム、サイバーパンク2077をプレイした感想としては、「あ、このヘッドセットで十分だな」と思いました。
迫力のあるゲームプレイが楽しめます。
一方、FPS系のゲームについてですが、もし今までハイエンドのヘッドセットでプレイしていた人にとっては足音が聞き取りづらいと感じると思います。
ガチのFPSプレイヤーなら、わずかな音の見逃しが命取りだと思いますので、もっとクリアな音質のヘッドセットを購入した方がいいかと思います。
(無線だと遅延が完全に無いわけではありませんしね)
音楽再生時の音質について
音楽再生時の音質について:[star3] 3.0
私は普段、音楽を聴く時はゼンハイザーの「MOMENTUM True Wireless 2」をしているので、このヘッドセットで音楽を聴くと、音のチープさは否めませんでした。
大体3,000円ぐらいのヘッドセットで聞いているような感覚ですね。
音が軽く、厚みや深みがあまり感じられません、アッサリしすぎてるんですよね。
このヘッドセットを音楽再生用としてメインに据えようと考える人はほぼいないと思いますが、普段の音楽再生には適しているとは言えません。
3Dのクオリティについて
3Dのクオリティ:[star5] 5.0
これはハッキリと実感できます。
ゲーム内の音なのに本当に後ろで何かが落ちたんじゃないかと錯覚してしまうぐらい音の方向性がリアルです。
音の左右・上下、本当に360度で音を体感することができます。
隣で喋っていた味方が背後に移動したときや、遠ざかっていく様子が分かるので、ゲーム内への没入感がグッと増しました。
無線通信の安定性について
無線通信の安定性:[star45] 4.5
これまで3日間ほど使用していますが、今の時点で接続が途切れたり、ノイズが入ったりすることはありませんので接続は概ね良好と言えます。
また、試しにGalaxyNoteで変換ケーブルを使用して音ゲーをプレイしてみたところ、問題なくプレイできました。
機能面について
機能面:[star45] 4.5
ヘッドセットの左の背面に、下記のボタンが搭載されています。
- CHAT/GAMEボタン
CHATボタンを押すとゲーム音が下がり、ボイスチャットの音が聞き取りやすくなります
GAMEボタンを押すと、ボイスチャットの音が下がり、ゲーム音が聞き取りやすくなります - MONITORボタン
自分の声を聴くことができます - ミュートボタン
マイクのオンオフの切り替えができます
純正ヘッドセットなので、ボタンを押すと画面右上に、下画像のように表示されるので分かりやすくて良いです。
ボタンの位置を覚えさえすれば左手でちゃちゃっと操作もできます。
PS5以外での使い道について
PS5以外への活用:[star4] 4.0
3Dワイヤレスヘッドセットは、PC(Windows/Mac)、スマホ(イヤホンジャック)、Nintendo Switchでも使用することができます。
(もちろんNintendo Switchでも無線で接続可能です)
USBレシーバーを差し替えるだけで接続できますので便利です。
充電・バッテリーについて
充電・バッテリーについて:[star4] 4.0
バッテリーの持続時間は12時間と特別長いわけではありませんが、充電する際の接続は「Type-C」なのでPS5のコントローラーの接続と同じケーブルが使用できます。
また、ゲーム中にバッテリーが切れたとしても、同梱の音声ケーブルをコントローラーに繋ぐことで、引き続きゲームすることができます。
付け心地・重量について
付け心地・重量:[star4] 4.0
PULSE 3Dワイヤレスヘッドセットの重量は292g、私が使っていた「Razer Thresher 7.1」は402gですので、とても軽いです。
イヤーパッドもフカフカで連続で3時間ほど使用していても痛いと感じませんでした。
ただし、イヤーパッドの形がこのように角度がついていて、後頭部にかけて厚みが増していますので、メガネをしていると、フレーム部分が圧迫されているなと感じます。
ですが、一定時間毎にヘッドセットを外して休憩すれば、そこまで差し支えないかなというレベルでした。
ヘッドホン装着による音の密閉性はあまり無いです。
ちなみにこちらは「Razer Thresher 7.1」と縦に並べてみた写真なんですが、いかにコンパクトなのかが分かります。
横幅が少し狭めなので、人によっては少し窮屈に感じるかもしれません。
ついでにこちらは「ARKARTECH G2000」のヘッドセットと並べて置いた感じです。
ARKARTECH G2000はまぁ…ガバガバなので笑、普段これに慣れてる人だと側圧強いなと感じるかもしれませんが、イヤーパッドのふかふかさなどは比べものになりませんので、そこまで心配いらないかと。
マイクの音質について
機能面:[star2] 2.0
PULSE 3Dワイヤレスヘッドセットには2つのマイクが内蔵されています。
「独自のノイズキャンセリングテクノロジーを採用し、クリアな音質で声をキャプチャするのに適した位置に配置されている」と公式が記載しているのですが、正直マイクの音声についてはクリアではありません。
ワイヤレスヘッドセットってマイクの音質がどうしても悪くなるんですかね、Razer Thresher 7.1でも良くなかったです。
ボイチャをした友人に、「風呂の中でゲームをしてるの?」と言われるほどです。
コントローラーに音声ケーブルを差した状態なら、「マシ」になりましたので、一応問題なく会話はできるんですが、常にボイチャをしている人やチームでの協力プレイをしている方にはオススメできるマイク品質ではありません。
ちなみにマイクの音質については、3,000円ぐらいで買った「ARKARTECH G2000」の方が良いです笑
まとめ
以上の私の評価をまとめるとこんな感じです。
- ゲームの音質について: [star4] 4.0
- 音楽再生時の音質について: [star3] 3.0
- 3Dのクオリティ: [star5] 5.0
- 無線通信の安定性:[star45] 4.5
- 機能面について:[star45] 4.5
- PS5以外での使い道について:[star4] 4.0
- 充電・バッテリーについて:[star4] 4.0
- 付け心地・重量:[star4] 4.0
- マイクの音質について:[star2] 2.0
PULSE 3Dワイヤレスヘッドセットをオススメする人
- PS5の3Dオーディオを体感したい
- 一人用のゲームをじっくりと楽しみたい
- 2~3万円のヘッドセットを買うのは気が引けるのでコスパ・品質のある程度いいヘッドセットを探している
これらに該当する人にとっては是非ともオススメできるヘッドセットです。
というかPS5買って、余裕あるならセットで買って損しません。
この値段でこの品質は、さすがの純正といえます。
私が一番好きなのは、画面上で行った操作が表示されることですね。「あれ、今ミュートなってるんかな?」と心配になるときがあったんですが、このヘッドセットなら画面上に表示されるので分かりやすいです。
また、ボリュームの調整も分かりやすくていいですね。
3Dの品質についてはPS5用に調整されているのでさすがといった感想です。
私はシングルプレイのゲームは確実に「PULSE 3Dワイヤレスヘッドセット」でプレイします。
あとPULSE 3Dワイヤレスヘッドセットを購入した方は、机の上に直置きにはしないようにしましょう。
直置きにすると、耳に当てていた部分の湿気が飛ばず、イヤーパッドを痛めてしまい、寿命を縮めてしまいます。
縦置きにしたPS5に立てかけるか、このようなヘッドホンフックやスタンドの利用を推奨します。